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今日見たDVD

ファイヤーフォックス 特別版 [DVD]

ファイヤーフォックス 特別版 [DVD]

クリント・イーストウッドというと西部劇や「ダーティー・ハリー」シリーズのようなガンアクションのイメージが強いのですが、こちらはちょっと珍しい近未来SFもの。
ベトナムを経験した元米軍パイロットが旧ソ連の最新鋭戦闘機「ファイアフォックス」を盗み出すという冒険もの的な作品になっています。
最新鋭とはいえ戦闘機1機だけでパワーバランスが崩れるのか?という疑問を持たれる人はいるかもしれないですが、現実としてはバカに出来ないとのこと。
今でこそステルスだ、超音速巡航だといわれている米国軍用機の最新事情ですが、技術をアピールする事で相手の戦意を削ぐという効果を狙っている面もあるのだとか。

本編では前半ではソ連に入国後、KGBの監視を受けながら精神的に追い詰められながらも徐々に開発現場に接近する様子を緊迫感あふれる描写がなされ、ファイアフォックス奪取後、まるで開放されたかのような高揚感が一瞬あるものの、すぐに燃料切れの危機や2号機との死闘と・・・緊迫感が増していく展開です。

またこの時代の映画の特徴としてベトナム帰りの元軍人が悩まされたというPTSDの描写が本作品でもあちこちに入っており、冷戦時代のアメリカの事情を暗く投げかけています。

もちろん公開から30年も経とうとしている現在ではMig31という機種は既に存在するし(さすがにファイアフォックスのような性能ではない)ファイアフォックスの特徴の一つであるステルスとかもアメリカで実現されているのはご存知の通り。
ある程度軍事の知識がある人なら「んなアホな」という突っ込みどころはあるものの、見せ方という点では面白い部類に入るのではと思います。

あ、でも一つ突っ込ませてください。
ラスト間際で2号機との死闘中に聞こえてくる開発者の一言「ロシア語で考えるんだ。」
スターウォーズのオビ・ワン=ケノービじゃないんですから・・・「ルーク、フォースを使え」
原作小説にはない表現ながら映画版では象徴的に扱われている部分なので突っ込ませていただきました。

さて、原作の小説ですが、「ファイアフォックス・ダウン」という続編が存在します。
前作ラストであった2号機との死闘の直後から物語がスタートするこの作品、まだまだ無事にアメリカにたどり着けないという展開が待っています。