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[Others]職場内で「言葉」のはなし
人を指す「二人称」で「殿」は使っちゃいけないというのがあります。
どの 【殿】 (接尾)
〔名詞「との(殿)」から〕人名や官職名などに付けて、敬意を添える。
「山田太郎―」「部隊長―」
〔古くは、「関白―」「清盛入道―」など、かなり身分の高い人に付けても用いた。
現在では、目下に対してや事務的・公式的なものに用いることが多く、
少なくとも、目上に対しての私信にはほとんど用いない〕
なるほど・・・
あることばの持つ価値が、時代と共にだんだん低下していく「言葉のインフラ」と言うべき例は他にもあります。
例えば「貴様」もありますね。
江戸時代中頃までは「貴殿」「貴方」「あなたさま」などと同義の「目上に対する敬称」だったのが、太平洋戦争時に同列扱いになり、現在では見下すレベルにまで落ちています。
また「君」も元々は君主や天皇の意味から、ただの友達に転落しています。
まあ硬い理由はここまでにして「殿」と付いたら「志村けんのバカ殿」をイメージするようにすれば「使っちゃいけない」と気がつくのでは。
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茶化すんじゃないっ