[Entertainment]ちょっと古い映画を見たくなった

ということで「アマデウス」を見ていました。
宮廷作曲家のサリエリの回想で話が進むモーツァルトの半生を描いたものですが、前半は華やかに作曲・演奏をしていく様子が描かれていますが、中盤での父親の死からがらっと雰囲気が変わっていきます。
史実上でのモーツァルトの晩年、特に死因については諸説あっていまだにはっきりしたことは判りませんが、この映画では病死説で進められています。
ところが(これは私は知らなかったのですが)葬儀と埋葬は当時の一般庶民と同じ形式であり、質素で個人用の墓ではなくその日に亡くなった人と一纏めに埋葬されたようです(ゆえに現在も所在がはっきりしていません)

さて、モーツァルトの人柄について本作ではいわゆる「破天荒キャラ」であり、全編にわたって甲高い笑い声を発しています。
これが後半に行くにしたがって不気味な雰囲気を醸し出しており、特に老サリエリが車椅子で廊下を通って行くラストシーンで響き渡る笑い声がモーツァルトへの嫉妬心に燃えていたサリエリに対する報いのように印象付けられています。

2時間30分ほどの長い作品ですが、久々にじっと見入ってしまいました。