[Entertainment]カバーはオリジナルを超えられない?

ポップスでよく聞かれるヒトコトですが・・・

例えばクラシックや吹奏楽
これらのほとんどがカバーに相当します。初演が百ン十年前のどこどこという楽団なのでオリジナルを聴くこと自体が不可能という理由もありますが、現在の楽団は残された楽譜という”設計図”を元に再現していきます。
もちろん指揮者が出す間合いとか指示記号の解釈の違いとかで若干の違いは出てきますが、オリジナルに近い演奏が出来ていくわけです。

さて、ポップスの世界。
オリジナルは何らかの形で録音が残っているのがほとんどです。このためにオリジナルとカバーを聞き比べることが可能です。
冒頭のコメントも聞き比べる事で出てきたのではないかと愚考しています。
ただ聞きなれて耳になじんだオリジナルに対して現代の音の嗜好や演奏スタイルが変化して演奏されたカバーは当然違和感を感じるはずです。
このためカバーは元々ハンデがあると解釈する事も出来ます。

ただしカバーは大量にリリースされて埋もれて行きかねない過去の名曲を掘り起こすきっかけを起こす一面を忘れてはいけないでしょう。
ここ2,3年はカバー曲が沢山リリースされましたが、私らの世代でも忘れかけていたオリジナル曲を思い出す事になりましたし。

正直なところ、カバーを否定するのは名曲を使い捨てにしているようで余りいい気はしません。