[Others]「行間を読む」

日本語の特徴であり、学校で良く習う「単語と単語の間に隠された意味を取り出す」手法ですが、ちょっとこれに疑問があります。

この行為は小説、詩などの文学作品には有効ですが、新聞、雑誌のような情報の文面にこれを適用すると不要な誤解の元になります。
「行間を読む」という行為は各個人の主観が入りやすく、送り手の意図とは違う解釈をしてしまいます。
正確な情報伝達が目的の新聞・雑誌では致命的なのではないかと思うのです。

例えばあるインタビュー記録を元に記事が書かれますが、この時点で記者の「行間読み」が入ります。もちろんその記者の主観も入ってしまいます。
で、それを読んだ読者がさらに行間を読む・・・と事実とだんだんずれてくる危険性が出てきます。

物によって行間を読むべきか文面どおりに取るべきか、これもまた読解力の一つではないでしょうか。

幸い我々にはネット環境があります。Yahoo!ニュースなんかは一つのニュースに対して複数メディアの記事を読むことが出来ます。
記事のうちのどれが事実なのか、どれが記者によって曲解された情報なのか、見極める必要があります。