[Cars]超接近戦が好きでした。

今月号のレーシングオン誌にJTCCの特集があります。
見た目はそこらにあるオッチャン車(失礼)をバリバリにチューンナップされてサーキットを走る姿は微笑ましい感じもしました。
しかし、Gr.C が終わった直後でマンパワーも予算も潤沢にあった各メーカーはこのレースに入れ込みます。
結果テールトゥノーズなんていう生半可なものでなくバンパートゥバンパーという「ほとんど前後くっついた状態」での競り合いが終始展開されていました。
ドライバーの感想も上々で傍目にはうまく言っているように見えました。

しかし、サーキットでの観客数は余り多くなく、興行的にはうまく行きませんでした。
理由の一つとして「接近戦の面白さがサーキットの観客に伝わりにくい」があったようです。
私は面白いと思っていたクチですが、これはTV中継あるいは後に発売されたVTR によるものです。
つまりこれらの映像は車載映像がふんだんに盛り込まれている為に迫力ある映像が楽しめたのですが、このような映像はサーキットでは味わえません。
一方サーキットでは目の前を全車ダンゴ状態で一気にガーッと走り去ったあと何も走っていないコースを1分近く眺めることになります。
確かにこれでは面白くありません。
以前「接近戦がつまらない」という意見を聞いて信じられなかったのですが、JTCCの実情を聞いてなるほどと思いました。

また、メーカー間の過当競争を指摘する人もいます。
特に煽りを受けたのがプライベーターで、国産車ではまともに参戦出来ない(「戦えない」ではない)状態だったといいます。
記事には当時のプライベーター2チーム代表の回想がありますが、ひどい状況だったようです。

わずか5年で消滅したシリーズでしたが、そのときの反省が現在のスーパーGTに生かされているとのこと。
問題がないわけではないですが、好転しているようです。

さて、海外ではBTCC, WTCC が活況のようです。
日本では無理かもしれませんが、日本勢ももうちょっと力を入れて欲しいんですが・・・